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利賀+福光


 この週末は富山に行って来ました。主な目的は利賀での劇団SCOT「世界の果てからこんにちはⅠ」の鑑賞です(もう4回くらい観てますが…)。

 利賀については、ゲンロンの読者なら『ゲンロン1』『ゲンロン5』『ゲンロン12』に、SCOTを主宰する鈴木忠志の座談や対談が載っているのでご存じの方も多いかと思います。

 「世界の果てからこんにちはⅠ」は途中「海行かば」が流れる中、花火がバカバカ打ち上がるシーンがあるので辻田チャンネル勢にもお勧めです。というか全編通して「日本(人)とは何であるか(あった)のか」を考えさせるつくりになっています(単に花火がバカバカ打ち上って気持ちいい、だけではない!!)。今年も野外円形劇場は満員でした。

 利賀行きに合わせて、前から気になっていた福光美術館にも行きました。利賀も福光も以前は独立した自治体でしたが、現在は南砺市の一部です。この南砺市はアニメ制作会社のピーエーワークスのある城端や、精巧な木彫りが有名な井波、世界遺産の合掌造りのある相倉をも含んでいます。つまりは文化的に大変豊かな土地であると言えます。冬は雪深くて大変ですが(特に五箇山)…。

 福光美術館には棟方志功の企画展を見に行きました。福光は太平洋戦争末期に棟方が疎開した土地であり、常設展でも彼の作品は展示されています。

 ここ2週間ほど漫画描くのに行き詰っているので、棟方作品を見て何かインスピレーションが降りるかと思って行ったのでした(今のところ降りてきませんが…)。棟方の板画(≠版画)は白黒絶対なのですが(裏彩色の作品もあるにせよ)、作品を眺めているとかすれに目が行きます。グレーではなくて、かすれ。漫画なら現状グレーというかトーンを使いますが、かすれ。もちろん棟方は漫画ではなくて板画をつくったのですが。展示作品には1枚に絵と文字を彫り込んだ絵物語風の連作もありました。

 行程としては昼に福光に行ってから夜に利賀に行って越中八尾に降りました(実は昼間石川県かほく市にも行ったのですが割愛します)。八尾は丁度、小玉ユキ先生の『月影ベイベ』で有名なおわら風の盆の最中でしたが、SCOT観劇後に見るのはちょっと無理でした…(ところで『月影ベイベ』の中の八尾の方言と、高岡など富山県西部の方言には違いがあるように感じました。気のせいかもしれませんが)。

 この週末はコミティアも盛り上がったようですが、地方民には地方民の楽しみ方もあったのでした。

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