「ヘルマンさんかく語りき」4話(前)公開しました
僕が原作をつとめておりますマンガ『ヘルマンさんかく語りき』第4話、の前半、がコミックウォーカーほかで公開されました。
隔週連載、早ええ~!!!!
よかったら!!!読んでください!!!
ちなみに今回は、猫イラズから作った毒を使う、いわば毒使いの!学生が現れます。
黄燐はこの時代、定番の毒です。
本編では特に触れてませんが、この学生はちょうどこの作品が描いている年の前年(大正8年)に学部制度が整備されて生まれた、東京帝国大学の農学部の学生という設定です。だから黄燐にも知識があった。みたいな。ただ、この時代とは言え、混入したことがわりとバレやすいと思うので、本当は殺人には向かない毒じゃないかな…。この学生さん、マヌケな子なんですよね。
この時代の欧米列強に追いつけ追い越せという風潮のなか、農学は脚光を浴びた学問でした。このたしか10年くらいで、農薬なんかを日本国内で開発しはじめるはず。ミステリで使える毒の種類も増えていきますw
あと、強力な睡眠薬も市販で出回るようになり、その評判が広まったため、これまた5年もすると作家がやたら睡眠薬で自殺を図る時代になります。