
好きな漫画一冊「日曜日はマルシェでボンボン」3巻
初めまして、こんにちは。制作コースの九重十和子と申します。
私の好きな漫画はかわかみじゅんこ先生の「日曜日はマルシェでボンボン」の3巻です。
全6巻全てが好きですが3巻の29話が印象に残っているので選びました。
この漫画はフランスの8歳のおしゃまな少女ジュリエッタのかわいい日常を描いた一話完結型で進みます。
フランス在住のかわかみ先生が描くリアルなフランス生活の細部も魅力的で絵を眺めているだけで癒されます。
かわかみ先生はカラーイラストの名手でもあるので毎巻も表紙も美しいです。コレクション欲も満たされる装丁なのも嬉しい。
29話は主人公のジュリエッタのお話ではなくジュリエッタの叔父ラファエルがメインの回。バカンスの間実家に帰省し母(主人公ジュリエッタの祖母)と家事をしてゆったり過ごしているうちに若かりし母が隣人の男性とキスをしていることがあったと回想します。子供のラファエルが干されているシーツの隙間から見た上気した頬が美しかったと思うコマ割りがはためくシーツと連動して動いて本当に素敵です。
情景と感情がリンクしていく表現がどの漫画でもかわかみ先生は魅力的ですがこの回は特に綺麗だな〜と。
かわかみじゅんこ先生は初期作の尖った少女たちの漫画も大好きです。
好きな作家さんは他に雁須磨子先生、志村貴子先生、空木帆子先生…など。
最近は少年漫画や青年漫画も読む機会が増えましたが偏った読書遍歴なのでこれから色々教わりたいと思います。
一年間よろしくお願いいたします。