
すきな漫画一冊:『エアマスター』23巻
はじめまして! ひらめき☆マンガ教室第8期制作コースに通うことになりました。名倉編と申します。
これまでは小説を書いていてSF創作講座を受講したりしていたのですが。漫画も描けるようになりたい! と。ひらめき☆マンガ教室の受講を決めました。
今後ともよろしくお願いします!
さて。「すきな漫画一冊」ですが……悩む! 非常に悩みます。
「すきな漫画」でもいろいろありすぎてオールタイムベストが定まってないなかで巻数も指定するとなると……。
ジョジョ! ……は超好きですが特定の巻というより全体を通して。もしくはせめて部単位でそれぞれすきですし。ハンター×ハンターもどの巻と言われると……むしろ一冊単位ならレベルEか? とか。いや自分の人生ではWEB漫画(オーシャンまなぶやWORKING!!など)との出会いも欠かせないぞ。とか。
いろいろなやみつつ本棚をながめているのですが……。
まずひとつ思い付いたのはこの1冊です。
『めだかボックス』17巻

小説でも漫画でも「やりやがった!」って思わせてくれるような作品が特に好きになります。なかでもここからつづく6ページは衝撃でした。
1ページあたり100。計600個の言葉遊びを交えたスキルを考え出して列挙する。
週刊連載の中であることを考えるとあきらかに人間業ではありません。
連載という大きな流れとしてではなく独立したひとつの「作品」として1冊を選ぶとすると。この人間離れした所業がやはり1つ候補として浮かんできました。(原作者の西尾維新はのちに『暗号学園のいろは』でも人間離れした所業と週刊連載を両立して見せています)
ただ一方で。これまで小説を書いていてこれから漫画に挑戦する! ってときに挙げる1冊がこれかおまえ? って気もします。
おまえほんまに漫画の世界にくる気あんのか? 覚悟無いんちゃう? と思わないでもない。(補足すると原作の西尾維新はもともと小説からデビューした小説家なのです)
そうでなくても。なんかちょっとシラケる気がします。結局選ぶのそれかよ。みたいな。
というわけでほかにもすきな漫画いっぱいあるんだから。ほかに候補を考えてみよう。といくつか候補を考え。
そのなかで最終的に選んだのがこの1冊です。
『エアマスター』23巻

それまで自身を見失っていた金次郎の復活。そして2大「愛の戦士」長戸と坂本ジュリエッタ。そして坂本ジュリエッタの愛の告白。からの坂本ジュリエッタVSエアマスター。
エアマスターのすきなエピソード。すきなバトルはいろいろあるのでどの巻を選ぶか迷いに迷いましたが(なんなら『谷仮面』もいい!)『エアマスター』と聞いて思い出す場面。その密度を考えてこの巻を選びました。(いやーでも他の巻も捨てがたい! 屋敷の気絶双按とか。深道クエストとか!)
絵がきれいなわけでも特別めちゃくちゃうまいわけでもない。ただ感情が粘性の高い塊となってド質量でぶつかってくるようなこの作品の魅力が凝縮された1冊ではないかと思います。もし未読の人がいたらぜひ読んでほしい! 全28巻なので23巻まで読んだらもう読み切るまで手は止まらないでしょう。
これから漫画に挑戦する上でも「漫画は感情」というこの作品を読む中でのこった手ごたえのようなものを指針の1つにしたいと思っています。
ほかに候補として思い付いたのは以下です。
『うしおととら』33巻
たしか漫喫かどっかでうしおととらを読んでて。完結となる33巻を手に取ろうとしたとき。「あ。これ読んだら絶対泣く」と思って33巻だけは本屋で買って帰って家で読んだ記憶があります。(もちろん泣きました)
「思い出の1冊」という意味ではこれかもしれません。
『ボボボーボ・ボーボボ』1巻
第1話の衝撃! という意味ではこの1冊。1巻ということもあり読み直した回数であれば1番はこれか?
『純情パイン×少年エスパーねじめ』

いーや合体しとる!
本来なら『純情パイン』か『少年エスパーねじめ』のうちのどれか1巻を選ぶべきなんですが。
でもあの自分が読んだのはこれだったんで。(どこで入手したのかも忘れた。コンビニで買ったんだっけ?)
ギャグ漫画でありつつ狂気と妖しさに満ちた尾玉なみえワールドを一気に浴びれる。一挙両得の1冊です。
と。いう感じで。
ほかにもいろいろなやみはしたのですが。全体的にどうも自分はバトル漫画かギャグ漫画が特にすきみたいです。
そしてそれはとりもなおさずぼくが漫画に挑戦しようと思った動機にもつながります。
ギャグとバトルって。漫画の方が向いているのではないか?
や。もちろんギャグであれバトルであれちゃんと成功してる小説もあります。一方でしかし表現方法として向き不向きというのはどうしてもある。
これまでに思い付いた作品のアイデアの中には……と。このあたりはもしかすると第1回課題の「自己紹介を物語として描く」でつかうかもしれないので深掘りはいったんやめておいて。とにかく自分が作品をつくるうえで大事だと考える「エンターテイメントであること」を実現するために。漫画という表現方法もできるようになったほうがいい。と思ったのです。
そういうわけですこし自己紹介も交えつつという感じですが。すきな漫画1冊でした!