
マンガ「クジマ歌えば家ほろろ」紺野アキラ(小学館)
ジャケ買いです!!(全5巻)
序盤、一瞬不穏な感じもあったけれど、全くそんな事はなくとても程よいハートフルファミリーコメディーでした。
1話のみネタバレです~。
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季節は秋。主人公の新(男子中学生)は学校の帰りに謎のお腹を空かした大きな鳥(!?)クジマに遭遇し、なんやかやの末(?)クジマは新の家に居候する事になりました。
クジマ曰く、ロシアのマクシムおじさん(人間)のコトから来ていて「クジマは渡り鳥だから、渡り鳥として日本に行きなさい」と言われたとのこと。(クジマは幼鳥ん時に群からはぐれてしまっている)
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一瞬の不穏要素は新の兄が只今絶賛浪人受験生中で部屋に籠りっきりで目の下にくまができてる所です。
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ひら⭐︎マン6期の聴講生してたので、第1話がよく出来てるってしみじみ感じました。(再読時)
冒頭3ページ分で新とお腹が空いたクジマが出会い、めくった4ページ目が扉絵。家族写真にクジマも入ってる絵。(新ん家にクジマが居候ニュアンス)
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次の計9ページ分でお腹の空いたクジマが新と台所でご飯作って食べるエピソードで、その台所のゴタゴタが2階の兄の部屋まで響き兄が降りてきて「うるさい!!」と登場するのがめくった10ページ目。
で、11ページ以降は、兄の目にクジマが入り「な、何!?」とひるみ、新は先ほどの兄の売り言葉に買い言葉的に「別に!! 鳥だけど!?💢」と返す。
そしてラストページの上部で新は「たまに部屋から出てきて言うことがそんなことなの?兄ちゃんのアホ!受験当日にドブに落ちちゃえばいいんだ!!」と言い放つ。。。
ここまでで、扉絵で家族写真(家族写真は撮れる家族)を見せておきながらも笑顔でないため何かしら問題があるのだな、とあらためて読者に解る。
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がーーーーっ、そんな緊張感ある時に最下段のコマで空気を読まない(読んではいても関係なく)クジマは
「春までこの家に居ていい?」
と聞く。当たり前だが、兄は
「ダメに決まってんだろう!!」と返し第1話終了~。
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そして何気に「この話は3月で一度終わりますよ」とも言っているのです。「渡り鳥」のクジマと「浪人受験生」の兄の存在が。
さらに1話ラスト2コマの運びが「安心して下さい、コメディーです。」とも言っていて、クジマが渡り鳥って事で「必ず別れがある」ことも言ってます。(来年帰ってくるけど)
総じて第1話で「クジマ歌えば家ほろろ」はこうゆう話ですって表してるのですよ~~〜
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いや〜楽しかった!!おすすめです!!