
【アニメ】映画『ロボット・ドリームズ』を観たよ【No.7】
なにかルックがいいといううわさが聞こえてきたので観たところのアニメーション映画『ロボット・ドリームズ』。配給されていたシアター的になんかサブカルっぽいやつなんだろうなと思っていたらちゃんとサブカルぽかった。でもそういうやつにしては比較的わかりやすかったし、意識の高さもハナにつかない感じだったので、結論はよかったよかったである。
あと日本のプロ野球をよく見る人間としてはセプテンバーが無限に流れてくるのでそれが面白かった。
ほーむらーん。あべしんのすーけ! である。
閑話休題。
基本的にセリフがなく、アニメーションのみで物語が進む。世界観はオッドダクシーとか、人間が全部動物になってるあの手のやつ。主人公のぼっち犬が友達ロボットを(おそらく恋人代わりにしようと思って)買うところから話が始まる。
二人がなんやかんや仲良くする中でなぜか犬がロボットを海に連れて行って(マジでなぜ)錆びさせてしまった結果、次の海開きまで会えなくなってしまってさあどうしようというのが大筋。結局そのロボットは別のおじさんに拾われて改造され、犬とはずっと会えないままになる。犬はロボットのことを忘れられないながらも新しい友達ロボットを買う決意を固め、お互いに違う日常を進みだしたのだというところで映画は終わる。
十分に王道を行くこのストーリーは確かに感動を誘うのだが、どちらかといえばそれはおまけで、見どころはその意識の高さにあるように思えた。
例えば、80年代のアメリカが舞台なので当然街並みも当時のものとして描かれてはいるのだが、そういう理由以上に見せ場のシーンではこれ見よがしにツインタワーが映り込む。さらには「オズの魔法使い」をオマージュした空想シーンも多用されており、LGBTQ+に対する言及も感じさせる(よくわからない人はゲイ・アイコンで調べてください)。つまり、この映画は9.11追悼作品としての意味合いを持つし、おそらく主人公の犬に恋人(あるいは友人)ができないのはLGBTQ+にかかわるなにがしかが理由になっているのである。
きっとこのブログが公開されるときには配給が終わっているとは思うが、もし9.11やそれを取り扱った作品に興味がある人がいれば一度は観てもいいんじゃないかと思う。
おわり