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【放談】同人誌即売会にまつわるあれこれ【No.23】


昨年は同人誌即売会の動きが活発な年だった。

 

コミケが過去最多となるサークル参加数を記録し、コミティアが過去最高来場者数を記録し、文フリ東京の会場がビッグサイトに移った。

 

数値や場(見た目)が更新されるというのは大きな変化で、もうしばらくはこの流れ、つまりは同人誌即売会が賑わっていくという流れは続くのだと思う(このあたりのとらえ方は『一〇年代文化論 』(星海社新書 46、さやわか)の影響と、ぼく個人の「人間の受けた影響が実を伴うにはタイムラグが必要だ」という考えのちゃんぽんである。ってかこの本星海社なのになんでkindle出てないの)。 

 

とはいえ人間は変化に敏感な生き物なので、いわゆる懐古厨と呼ばれてしまうような人たちはこの手の変化があると何かを言いたがるし、いうべきだと考えている節がある。ぼく自身何かを見聞きすると「ものを言いたくなる」タチの人間なので気持ちはよくわかるが、その内容が単なる歴史の再生産になっていないかどうかについては気にかける必要があるだろう。

 

「そもそも同人誌即売会とは――」云々は長い歴史の中で無限に”諫言”されてきたし、実際に多くのイベントが時を経て変質しているのも事実なのだろうが、結局のところ人々の支持を集めたのは現在の形なのだ。時代の流れや多くの人々は現在のコミケやコミティアや文フリを選んだのだし、あれこれ言っていた人たちはどこかであれこれ言うこと自体から脱落してきたのである。

 

手元にある、著者が記されておらず、世間に発表されたかどうかも定かではない”10周年を迎えたコミケに対する批評文”を読んでいたらいろいろな思いが込みあがてきた。ちなみにタイトルは「なぜ今コミバザなのか?!」だ。bazar=市場。コミック・バザールというイベントが大阪や兵庫を中心とした関西圏で行われており、それらの広告が『ぱふ』にも掲載されていたようなのでおそらくそれを踏まえてのタイトルだと思われる。

参考:http://yamadakawaraban.ninja-web.net/1975-1983%20beta.html

 

自分とは異なる思考を持つ人間を否定するのは構わないが、それだけでは自分の求める何かは生まれてこない。

当然の話ではあるが、年末年始のあれこれを見ていて改めてそう感じた。

おわり

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