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【投稿コース】第6期 投稿コース講評:『若きアフロの障壁』【3月分】


ひらめき☆マンガ教室第6期から新設された投稿コースでは、月に一度、ひらめき☆マンガ+内に投稿したマンガの中から自由にひとつの作品をえらんで講評を受けることができ、内容はひらめき☆マンガ+で公開されます。

 

第6期、3月分の講評には全3作品の申込みがありました。本記事では、はとむぎさんの『若きアフロの障壁』の講評をお伝えいたします。

 

2.『若きアフロの障壁』はとむぎさん
講評:さやわか先生

 

受講生アピール文

はとむぎです。
3月の講評作品です。
経験値をください!!
よろしくお願いいたします。

 

今後も4〜6ページを目安にコンスタントに描いていくことが目標です。X、Instagram、noteなどのsnsで発表できたらとおもっています。想定読者としては、自分と同じようか中年層に共感されたり、自分のマンガを好きになってほしいです。

 

よろしくお願いします!!

 

講師講評(さやわか先生)

はとむぎさん、お返事が遅くなって申し訳ありません!そして、ご投稿ありがとうございます!拝見いたしました!!

 

まず4コマを主体としたコマ割り構成は読みやすく、テンポもあると思いました。天丼(2回繰り返し)を使った笑いの要素も楽しく読めますし、ホッとする内容だと思います。

 

ただ、ホッとする内容だからこそ気になったことが一点あります。まず、これは主人公が「頭髪のせいでいじられていた」→「いじられるどころか賞賛される」という対比が大事なマンガなわけですよね。じっさい、「いじられるどころか賞賛される」の部分は面白く描けています。しかし、「対比」を大切にするなら、その前段になる「頭髪のせいでいじられていた」の部分も、一瞬でいいですから絵として描いてあげたほうがいい(つまり、読者に印象づけてあげたほうがいい)かなと思いました。現状だと、1ページ3コマ目で「イジり倒されてきた」と書いてあるだけで、どういう扱いを受けたのかはわかりません。そこが具体的にわかったほうが、読者は後半の「いじられるどころか賞賛される」のほうでギャップ(落差)をより強く感じることができると思いました。

 

ただし、どのようにいじられていたのかを何ページも使ってクドクドと描いてください、ということでは(もちろん)ありません。この3コマ目のすみっことかに、どういういじられ方をしたのかがササッと図解されているだけでもいいのです。それがあるだけで、「昔はこうだった」→「今はこうなった」ということの変化が、読者に具体的なこととしてわかります。マンガはビジュアルの力が強いメディアですから、絵を使ってあげたほうがより読者に面白みが伝わりやすくなりますし、逆に言えば言葉だけで「イジり倒されてきた」というだけでは、あまりその時の心情(主人公のイヤさ、悔しさ、うんざり感など)が伝わりにくくなると思います。

 

気になったのはそのあたりでしょうか。あとは、トイレのシーンが、作画時にトイレにこもってどうしようって感じになっているんだなということがわかるようにしてあげれればいいなと思いました。もう1ページ追加して、主人公は個室の中でズーンと落ち込んでいる(困っている)んだけど、他の生徒は朗らかに会話したり鏡を見たり行き来している女子トイレの全景を見せてあげて、「トイレですよ」ということのダメ押しをする、という手も考えましたが、クドくなるのでやらなくてもいいかもしれません。

 

講評としてはそのようになるのですが、いかがでしょうか。もしよろしければ、参考にしていただければうれしいです!

講師講評ここまで

 

以上になります。

はとむぎさん、講評にお申込みいただきありがとうございました!

おわり

 

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